30代のセックスレス

不妊治療でセックスレスの40歳女性。それでも幸せな日々。

夫婦の試練の一つに不妊治療があります。治療でかかる心身のストレスだけでなくセックスが義務的になってしまい夫婦の関係も変わってしまうことも。今回のセックスレス体験談を報告してくれた40代女性は、不妊治療からセックスレスになってしまいましたが、セックスがなくても彼との時間を楽しいと思える気持ちを大切しようと、気持ちを割り切って幸せの毎日を送っているとのこと。そう思えるまで何があったのか是非読んでみてください。

◆報告者
年齢:40歳(現在)31歳(当時)
性別:女性
結婚歴:既婚
職業:医療事務

◆お相手情報
年齢:39歳(現在)30歳(当時)
性別:男性
結婚歴:既婚
職業:建設会社勤務

二人の出会いは職場

彼との出会いは私の働く医療機関でした。私の職場は健康診断を専門で行っており、彼は彼の会社の職員の健診関係の管理をしていたため、事務の私とは頻繁にやりとりを行う間柄でした。当時は東日本大震災の直後でもあり、職場は日々混乱状態で毎日ヘトヘトになりながら1日が終わるという状態でした。そんな中で当然恋愛をするという余裕もなく、特に彼に至っては「なんだかチャラチャラした人」という印象が強く恋愛対象外の人物でもありました。

そんな時に、彼が私の職場に「毎日大変ですね」と差し入れをしてくれ事があり、その意外な優しさに私も心が動いてしまいました。そこからは、思ったら即行動派の私は、お礼という理由で彼から貰った名刺に書かれていた携帯へ電話をしました。

その頃から私たちの距離は縮まり、本格的に交際へ発展しました。その後の進展は早く、交際1週間で同棲を開始し、周りからも羨ましがられるほどのラブラブな二人でした。

同棲後は、お互いに仕事も忙しくも週に3回程度はセックスをしていました。特にセックスに対して不満もなかったので、セックスレスで悩むという意識はありませんでした。

セックスレスのきっかけは不妊治療

交際3年目で、めでたく結婚をしましたが結婚後すぐに彼は単身赴任で、早速新婚カップルに試練が訪れます。しかし、週末は必ず自宅に帰れる状況だったので特に不満もなく過ごしていました。

30代も半ばを迎えた頃、高齢出産という言葉をよく耳にするようになりました。ほぼ週末婚の生活でしたが、私もフルタイムで仕事を続けていたので出産に対する意識はあまりなかったのが事実です。しかし、ネットなどで高齢出産という検索をするとまさに自分が高齢出産に当てはまる事実を知ってしまいました。

特に私は結婚前に大病をし、片方の卵巣を摘出する手術をしていたため妊娠しにくい体質になっていました。ただ不妊という意識が薄かったためか、いつかは妊娠するだろうと甘い考えもありました。

自分の体の状態と高齢出産という二重の壁を突破するには一度不妊治療をするべきではと思ったのです。しかし、それがセックスレスのきっかけになってしまったのです。 不妊治療が始まると、女性も感じますが男性にとっても苦痛に感じる事がたくさんあるのが現実です。精子の採取であったり、妊娠しやすいタイミングにセックスをしなければならないため、自分たちの意志とは関係なく強制的に夫婦生活をするという時間が増えるのです。彼も子供が欲しいという思いもありながら相当なストレスだったのではないかと今となっては思えます。

セックスをしない理由を聞いてみた

セックスレスは、週末婚である私たち夫婦にとって不安材料でしかありませでした。私の男性に対する感覚でもありますが、子供を作る作らないにしても愛する相手の体を求めて普通はセックスがしたくなるのではないかと思います。

そのためか、私はもしかしたら彼が私以外の女性と関係を持っているのではないかと悩むようになりました。週末に帰ってきても一緒にベッドに入るものの先に眠りに就いてしまう、こちらから「今日はダメ?」と誘っても断られてしまうとういう状態が続きました。 そんな時、私も我慢の限界を迎え、なぜセックスをしないのかと単刀直入に彼へ伝えたのです。その答えは、セックスが義務となっているのが辛すぎると言われてしまったのです。

夫婦生活の全てがセックスではない

彼の本音を聞いてから、私の概念を捨てる事を決意しました。たとえセックスがなくても彼との時間を楽しいと思える気持ちを大切しようと思いました。私は、結婚当初から彼とは離れている生活が多いため、正直なところ普通に夫婦生活というものを知りません。

周りの友人夫婦などの話を聞きますが、うちより仲が良いという感じではなくてもセックスレスではないようです。

ただ、私たち夫婦はセックスがなくても共通の趣味であったり、大切なペットがいるこの生活に現在は満足しています。現在もセックスレスですが、付き合い当初と変わらずラブラブです。

セックスと夫婦仲を天秤にかけてはいけない

セックスレスを悪い方向へ考えてしまいがちですが、セックスが夫婦仲を悪くするかという訳ではありません。確かに、女性とって愛する夫から体を求められない不安はありますが、夫婦生活の中で今後の人生とセックスに対する時間はどのくらいの対価があるのでしょうか。

セックスは夫婦にとって、どのくらい記憶に残るのかと考えてみましょう。それよりも、夫婦にとって楽しめる思い出に残る時間はたくさんあるはずです。私は現在進行形のセックスレス夫婦ですが、未だに彼から愛していると言われています。一緒にショッピングをする時は手を繋いで歩き、一緒に旅行を楽しんだりしています。

セックスレスと夫婦仲を天秤にかける前に夫婦にとってなにが最高の時間であるかという考えを持つことも大切なのではないでしょうか。

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