主人との出会いは大学時代の親友
主人とは元々、大学時代の親友でした。向こうから好意があることは薄々気づいてはいましたが、特に告白などはされなかったため、異性としては全く意識しておらず、大学時代は親友としてよく遊ぶ仲でした。
進展があったのは社会人3年目のことでした。
大学卒業後は二人とも、同じ県内に就職していたものの、距離としては車で数時間離れている場所で暮らしていました。そのため会うのは年に一回ほど、会えば大学時代と変わらず友達同士の会話をしていました。
社会人3年目、私は遠く離れた実家に帰ろうと思っていることを彼に話をしました。今までのように会えなくなると焦ったのか、そこでようやく彼の口から、交際の過程を飛ばして、いきなりプロポーズをされました。
私たちは交際もしないまま結婚し、すぐに同居生活を始めました。2人とも早く子どもが欲しいと思っていたので、避妊もせず、結婚当初は毎日のようにセックスをしていました。すると、結婚1ヶ月ほどですぐに妊娠。妊娠中も、彼に求められれば応えていました。
出産＋気持ちのすれ違いでセックスレスに
第一子出産後は体調もなかなか回復せず、しばらくは痛みもあったためセックスを断っていました。主人のほうはセックスをしたかったようで、私の体調が回復してくると、育児の合間をぬってまた求めてくるようになりました。
ようやく身体が回復してきた頃、2人目を妊娠しました。1人目の育児の負担もあり、私はなかなか主人の相手をする気持ちにもなれず、2人目妊娠中から主人の誘いは、体調が悪いから、子どもが起きるから、とほとんど断っていました。
2人目出産後、私は2歳差の育児に毎日疲れ切っていました。
主人に対する不満も溜まっていき、主人に触られるのすら嫌な時期でした。主人からの誘いを断り続けた結果、当たり前ですがセックスレスになっていきました。
育児が少し落ち着いてきて、気づいた時には夫婦仲も最悪、喧嘩も多くなり、お互いにセックスを切り出すような雰囲気でもなくなっていました。
育児が落ち着いてきても、一度作ってしまった壁は厚く、もう一生このままなのかな、という気もしていました。
離婚危機から一転、主人と向き合い直す決意
私たちはすれ違い続け、ついにもう離婚しかないかも、というところまで思い詰めていました。
ひどい喧嘩が続き、怒りに任せて主人から手が出たのです。
周囲に相談しても、簡単に別れろという返答ばかり。しかし、なんでも即決するタイプの私が、そればかりはどうしても即決できませんでした。
私は本当に悩み、様々な本を読んで考えました。私の中の決断は、「やっぱりもう一度この人とやり直したい。」というものでした。
本心に気づいた私は、一から関係を作り直すことを決意しました。
主人への不満、彼から受けた過去のことは水に流し、彼をコントロールしようとすることをやめました。具体的には、彼のやることに口を出さず、彼を信じて認めるようにしました。書籍から学んだ方法だったのですが、人はコントロールされていると感じると反発し、逆に信じてもらうとそれに応えようと好意的になるのだそうです。
冷静になって思い返してみると、険悪だった当時は主人を全て悪者にしていましたが、私も同様に主人を傷つけていたし、主人を信頼していなかったのだと気づきました。
主人を信頼し、何事にも口を出さないことを気をつけ出してから、私たちの関係は大きく変わりました。私は主人に優しくしている訳ではなく、「信頼する」ことを意識したのですが、主人は私のことを「優しくなった」と表現しました。そして彼からも優しさで返してくれるようになったのです。
セックスレスから回復し、3人目を授かる
関係が修復しだしても、なかなかセックスレスは改善しませんでした。
長年に渡り拒否し続けてきたため、お互いに切り出し方も分からなくなっていました。結婚4年目から8年目にかけてなので、この時すでに私たちのセックスレス歴は4年も経っていました。
セックスのないまま、私たちは3人目が欲しいという話を始めました。
上の子達も大きくなってきて、お互いに、もう1人子どもが欲しいと思っていたのです。子どもを作るためには、行為が必要です。結婚8年目、もうロマンチックな雰囲気もないですが、そろそろもう1人欲しいよね、と話した夜、お酒の力も借りて自然とそんな雰囲気になりました。
どんなに厚い壁でも、一度踏み越えてしまえば、なんてことはなかった、と思うものなのかもしれません。そこからはセックスレスも改善し、しばらくして無事に3人目を授かることができました。
3人目出産後、体調が落ち着いてきた今も、主人は自然に求めてきますし、私も応えることができています。
今セックスレスで悩んでいる方へ
セックスレスの原因はそれぞれあると思いますが、結婚後のセックスレスは、色気がどうというよりも、精神的なすれ違いのほうが原因となることが多いのではないかと思います。
男性は、女性から「信頼されていない」と感じると、自信を失ったり、逆に攻撃的になったりするようです。
今、セックスレスで気持ちのすれ違いを感じる方は、彼を心から「信頼する」、これだけに集中してみてください。彼の着る服、好み、お金の使い方、交友関係、そういったもの全てに口を出すことは、信頼していない証拠です。
女性から信頼されていると感じられると、男性はより男性らしくいられるものだと思います。遠回りのようですが、これが男女関係の真実だと思います。
