出会って2日目で交際
彼とは、私が22歳の時に友人が開いた飲み会で知り合いました。
当時の彼は地方から上京してまだ間もないからか、東京の女性に「騙されるのではないか」「バカにされるのではないか」といった警戒心が強く、虚勢を張っているように映りました。
更には極度の緊張に付け加え、元々シャイなタイプだったためか全く会話が盛り上がらず、目もロクに合わせてくれない始末でした。私は幸いなことにナイトワークでの接客が慣れていたのもあって、滅気ずに積極的に話掛けていました。
第一印象は「イケメンなのにシャイで可愛い!」といったポジティブな印象を持ってしまったため、積極的になっていたんだと思います。
その日は彼の連絡先をゲットできないまま、お開きになってしまったので、後日早速友人に協力をしてもらい、彼を飲み会にお誘いしました。
彼が来るまでに景気づけにお酒を何杯か飲み、彼が来るなりデートのお誘いを私からしました。
その時、相変わらず警戒心が強い彼から驚きの一言を言われました。
「デートしてテストするようなら付き合ってよ!」
お互いの事を知ってから・・・なんてものは当時の警戒心MAXの彼には通用せず、そのまま勢いでお付き合いすることになったのです。
そしてお付き合いをすることになったその日に、お互い酔っていたのもあって彼の家でセックスをしてしまいした。運良くやり逃げやセフレになることも無く、その後も順調に交際は続いていきました。
交際時のセックスの頻度は会う度していましたが、お互い仕事の都合で週1ペースでしか会えず、セックスも都度1回のみで、たまに彼が疲れ過ぎていたり、お酒を飲みすぎてセックスをせずに眠ってしまったりもあったので、平均すると月に2〜3回ほどしかしていませんでした。元々そこまでセックスが好きな精力旺盛タイプではない彼でした。
けれど当時の私はこのセックスの頻度はなかなか会えないからしょうがない、結婚して一緒に住むようになったら週に2.3回ペースくらいになるんだろうなぁ、なんて浅はかな期待を持っていました。
交際してから3年でようやくゴールインしたけど
会いたくてもなかなか会えない数年間をお互い乗り越えて、晴れて交際3年目で結婚しました。一緒に暮らし始めたらセックスの頻度も増えて、ゆくゆくは子どもも授かれるだろうと淡い期待を抱いていました。
しかし彼は一緒に暮らし始めると「いつでもできるからいいか」という安心感からなのか、月に1回すらセックスをしなくなりました。
更には彼の仕事は店長まで昇格し、長い拘束時間と管理職、売上ノルマというストレスでそれどころではない状況になりつつありました。
私も頭では理解しようと努力しましたが、精神的に寂しさや情けなさ、孤独感でいっぱいになりました。
セックスのお誘いをしても断られ、夫婦仲について話し合いをしようとするも、「これ以上そんなくだらないことで俺を追い詰めるな!」と一方的に匙を投げられ取り付く島もない状況まで陥ってしまいました。
ただセックスがしたいんじゃなくて、女性として、パートナーとしての承認欲求を満たして欲しかったんだと思います。
そしてセックスレスに悩んでいた日々が続いている中、事件は起こりました。
彼は自慰行為を積極的に行っていたり、休みの日にたまに風俗に行っていたのです。
部屋の掃除をしていたら自慰行為後のそれらしき痕跡と、大量のアダルトビデオ、風俗の名刺が出てきました。
ショックと嫌悪感が襲って来ました。
「私のことは一切抱かないのに、別の女性の裸を見たり触れたりして興奮してるんだ・・・」という思いや、私からセックスを断っているとか、やむを得ない理由でも無いのに・・・という気持ちでいっぱいになり、深く傷付いたのを今でも覚えています。
見た目や内面を磨く努力をしたけれど
AV女優や風俗嬢のような見た目やテクニックが足りないなら、身につけたら関心を抱いてくれんじゃないかと思い、ダイエットをしてキレイなスタイルになるよう努力したり、ネットでセックスのテクニックノウハウを勉強してみたり、友人に相談してみたり、色々と試行錯誤をしました。
それでも彼は私を女として見てくれることはありませんでした。
挙句の果てには「家族とするみたいで、なんか照れ臭くてそんな気になれない」とまで言われてしまいました。
この頃は結婚して3年目くらいでした。
一緒に暮らして3年で、私は女ではなく家族の一員になりました。
子どもを産んでお母さんになったわけでも無いのに、一緒の空間にいるだけで「家族」となり、セックスは近親相姦している感覚になってしまったのです。
自分磨きで内面を磨いていったら、彼がいらなくなった
彼のためにしていた努力を、自分のためにする努力として考えるようにシフトしていきました。
キレイに痩せていけば鏡を見るのが楽しくなったり、オシャレを楽しんだり、ショッピングを楽しんだり、外に向けて楽しさを見出すようになっていきました。
そんな日々を過ごしていると、職場の人たちや友だちから、「最近凄いキレイになったね、どうやってダイエットしてるの?」
など、沢山のお褒めの言葉をいただくようになり、どんどん枯渇していた心が潤い始めてきているのを実感したのです。
そんな私の変化に一向に気付きもせず、「旦那」というポジションにあぐらをかいて、妻を家政婦と勘違いしている彼にどんどん嫌気が差していき、ついには愛情が1ミリも無くなったので、離婚を決意しました。
離婚を決意してから間もなくして焦り出したのか、彼から夜のお誘いを何度かされました。それもお酒の力を借りて強引に。本当に嫌気が差して、慌てて断って家を飛び出してしまったこともあります。
もう、何をしても修復不可能まで来たから無理だ、と心に言い聞かせ、晴れて離婚が決まりました。
過去の辛い経験を活かして最高のパートナーに出会えました
過去の辛い経験から、人として、女性として向き合い続けてくれるような、そんな男性をどこかで求めるようになっていました。
離婚してから約3年後、今の再婚相手の彼と出会いました。
とても気さくで優しくて、誠実なタイプです。
セックスも積極的に取り組むタイプで、マンネリにならないように色々と試行錯誤してくれます。
今の彼にはきちんと過去のことを伝えて、セックスレスにならないように、お互いの努力や思いやりを忘れないようにしていこうと話し合いもできました。
個人的に心掛けているのは、やむを得ずセックスを断る時はやんわり&アフターフォローをしっかりすること。
触れられて、誘われて、嬉しいとしっかり相手に伝えること。
私からも彼に積極的にスキンシップや感謝や好きと言葉で日々伝えるようにしていること。
過去の辛い経験があったからこそ、愛情の保温状態をお互い意識し合える、最高なパートナーと出会えました。